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Newsletter2021年11月号~【ヨコオ 高速伝送対応コネクタの強み(特徴)】

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皆様こんにちは、今号ではヨコオでの高速伝送対応コネクタの取り組みについてご紹介させて頂きます。



第5世代移動通信システム(5th Generation)の5Gが公表され、日々普及が進んでおります。昨今、Web会議やYoutubeをはじめとするオンラインサービスの浸透も相まって、使用されるデータ容量増大、通信遅延、同時通信等で伝送速度に対しての高速化が必要不可欠になっております。

現在もまだ幅広く使用されている前世代の4Gですが、伝送速度としては75~100Mbps程度となっており、5Gでは1~10Gbps(最大20Gbps予想)に達すると想定されております。(伝送速度的には約100倍)

5Gは速度のみの進化だけではありません。
通信遅延も4Gの1/10、同時接続も4Gの10倍のデバイスを同時に接続できるとされています。この進化によって、モバイル端末だけでなく、あらゆる機器からストレスなくオンラインサービス(ネットワーク)を使用できる様になります。​​​​トレンドとなっているIoT(Internet of Things)やICT(Information and Communication Technology)の発展にも繋がっております。

高速通信を行う上でPCやスマホ等の機器が注目を集めておりますが、その機器に使用されるコネクタ部品や機器に接続して制御を行う装置に対しても、高速伝送化のニーズが高まっております。有名なコネクタとしてはUSBコネクタが該当されます。

ヨコオではスプリングコネクタの特徴を活かし、「高速伝送化に対応したスプリングコネクタ」をリリースさせて頂いております。  
※伝送速度:最大10Gbps(USB3.1Gen2相当)対応


 



装置とPCを接続する際、頻繁に着脱を行ったり、耐久性や強度が要求される事が多く、
スプリングコネクタの長所である「堅牢性」「耐久性」を併せ持ち、高速通信が可能なコネクタとして、ご評価を頂いております。





【高速伝送スプリングコネクタ 開発秘話】

通信用コネクタとして、その使い易さから幅広く普及しているコネクタとして、USBコネクタがあります。現在、ほとんどの機器に搭載されており、充電~通信までを網羅しているコネクタの為、非常に利便性が高いコネクタです。

一般的には常用されていますが、その一方で使われ方により壊れやすい弱点を抱えています。USBケーブル側の破損であれば、量販店で比較的安価であるケーブル側を購入し直す事で問題無く使用できますが、機器側(本体側)のUSBコネクタが破損した場合、高額な修理費や機器の再購入という非常に大きなリスクがあります。特に制御装置や測定器等の高額な機器の場合、そのリスクはさらに増大します。

そこで、お客様からの声と市場ニーズから、スプリングコネクタの長所を活かした「高速伝送スプリングコネクタ」の開発に着手する事になりました。

電磁界シミュレーション等の結果や仕様は参照ページ下部に掲載しております。
 
 
 

スプリングコネクタ」を高速伝送に対応させる為、電磁界シミュレーションを実施し、ピン配列の最適化と共に業界通例となっているGND性能を確保するシールド板(プレス部品)での開発をスタートさせました。

しかし、ヨコオのお客様の中には、官公庁関係や物流関係のお客様もいらっしゃり、屋内での使用のみならず自動車への備え付けや屋外での使用も想定し、高速伝送化だけに留まらず、防水性と堅牢性を併せ持つコネクタが理想というお声を頂きました。

シールド板を使用しますと、USBコネクタ等の汎用コネクタの様にどうしてもコネクタ自体に凹凸ができてしまいます。(PCやスマホ本体のUSBが凹になっているのと同じ)
その凹部に水や異物が溜まってしまう事を懸念されておりました。

そこで、コネクタ自体をフラット化(凹凸が無い)させ、さらに防水を付加させる為、再設計(発展/改良)を行いました。
その結果、現在の形である、GND含め全てスプリングコネクタで対応した「高速伝送対応防水スプリングコネクタ」をリリースさせて頂きました。
 ※防水性能:IPX7対応
 ※詳細仕様等に関しては参照ページ下部に掲載しております。

<図面等>はこちら
 

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【高速伝送対応のバリエーション】​​​

●「ツーピースブレードコネクタの高速伝送化

ヨコオの独自技術を付帯した「ツーピースブレードコネクタ」の高速伝送対応化に向けて、従来製品の長所である「フローティング機構」や仕様を継承しつつ、伝送速度:10Gbps(USB3.1相当)をターゲットとしてリリースさせて頂いております。


※製品仕様、概要等についてはお問合せください。




●光通信向け「光トランシーバー
ヨコオでは電気通信に限らず、光通信の分野でも製品のリリースをさせて頂いております。
弊社独自の光電変換モジュールの開発により、従来のSFP+の体積比1/3の小型化を実現しております。

​​​​「Type-B LC光トランシーバー
その小型特徴を活かし、オリジナルトランシーバーの開発も行いました。

Type-A電気&光複合コネクタタイプ
こちらは光通信+電気複合インターフェースを採用し、弊社指定の光/電気複合ケーブルを用いることで、大容量データの光伝送と電力供給(最大2Aまで)を同時に実現しております。

※テスト用デモ機の貸出しも行っております。
~ECサイトにてキャンペーン中です(数量限定)~





【編集後記】

コネクタの高速伝送化対応の際には、形状や材質・ピン配列などが重要となります。
ヨコオでは、コネクタの試作を実施する前に電磁界シミュレーションを行い、その結果に基づいて最適なピン配列や形状(デザイン)をご提案させて頂く事が可能です。
サンプルを用いたSI(Signal Integrity)評価の対応も行っております。




ヨコオではお客様の声(ご要望)から特定の市場や製品問わず、日々の改善や新規開発を推進しております。また、お客様の設計や選定等のご負担を軽減できる様、多彩な「標準品のバリエーション」に加え、これまでの経験や実績を活かしたご提案やアドバイス対応等も行っております。

「お困りごと」、「ご要望」、「ご質問」等ございましたらお気軽に「問い合わせフォーム」よりご相談ください。ご質問のみでも構いません。誠心誠意対応させて頂きます。





こちらから用途事例をダウンロードいただけます。

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​​​​※YouTubeサイトが表示されます。
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2021/11

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